PVD Coating

タフコートT処理/TiN Coating

エンプラ対応及び鏡面の保護と離型改善被膜

■タフコートT処理の特徴と効果 5つのポイント■

□ポイント1

抜群の密着性と高硬度被膜で、安定した耐摩耗効果を示す。

ポイント2

ドロップレッドを少なくして被膜面精度を向上させ、滑り抵抗を大幅に改善。

ポイント3

攻撃性耐摩耗被膜のタフコートTは、ガラス繊維多量添加樹脂との摩擦、摩耗に効果抜群。

ポイント4

超鏡面への成膜は独自のプロセスを確立、鏡面の保護と離型に対しての実績、評価断然。

ポイント5

調質鋼に対する耐摩耗効果はPN処理との複合で更に向上。

タフコートT処理(TiNコーティング)の概要

■タフコートT処理

AIP法(アーク放電)、HCD法(ホローカソード)、MS法(スパッタリング)、イオン化蒸着法、プラズマCVD法、プラズマイオン注入法での6つのコーティングプロセスで成膜しており、タフコートT被膜は、AIP法、HCD法、MS法の3プロセスで成膜させます。

■コーティング温度

300℃以下で処理しますから、熱履歴に関係なく変寸と変形は起こしません。

■コーティング被膜

標準の条件で2.5~3.0ミクロンの厚さです。但し、蒸着金属の飛込が困難な孔の内面や幅の狭い溝の内側には成膜され難いので留意が必要です。

■マスキング

防止部分の形状などで可能な場合と不可能の場合があります。

■コーティング可能寸法

φ350×H400ミリの円筒内に入るものであれば可能です。

タフコートTの被膜特性

タフコートTの被膜特性
タフコートTの被膜特性

タフコートTのプラ型への実用効果例

金型材料成形樹脂コーティングの目的被膜
NAK55
40HRC
PPS
ガラス45%
耐摩耗性タフコートT
(TIN)
コーティング効果
1000ショットでゲートが摩耗、成形不可
→TiN3.0μm40万ショット成形後もゲートの摩耗はなく、成形を続けている
HPM38S
53HRC
PC
ガラス0%
鏡面の摩耗と傷付タフコートT
(TIN)
コーティング効果
反スタンパ側鏡面板のキズと成形品のウエルド防止。上記の鏡面板にコーティングすることで問題の発生を抑止改善している。光ディスク可動側超鏡面板の損傷、顕著に減少
NAK80
40HRC
ポリアセタール
ガラス35%
耐摩耗性タフコートT
(TIN)
コーティング効果
1000ショットでゲートが摩耗、成形不可
→TiN3.0μm、50万ショット成形してゲートの摩耗なし
NAK80
40HRC
PPS
ガラス35%
耐摩耗性タフコートT
(TIN)
コーティング効果
2000ショットで摩耗、成形不可
→TiN3.0μm、50万ショット成形して、摩耗なし
SUS420J2
53HRC
LCPポリマー
ガラス25%
耐摩耗性タフコートT
(TIN)
コーティング効果
25万ショットで摩耗、成形不可
→TiN3.0μm、100万ショットで摩耗なし
SUS420J2
53HRC
アセレンG230
ガラス30%
耐食性タフコートT
(TIN)
コーティング効果
NAK80軟窒化施行。3万ショットで腐食発生
→STAVAX(53HRC)に変更、TiN3.0μm、70万ショット腐食なし
RIGOR
57HRC
PBT
ガラス0%
耐摩耗性、耐食性タフコートT
(TIN)
コーティング効果
20万ショットで摩耗と腐食で成形不可
→TiN3.0μm、100万ショット腐食摩耗なし、成形を続けている