ステンレスへのBPN窒化

焼入れレスという選択

ここ数年、マルテンサイト系ステンレス鋼(主にSUS420J2系材料を中心に)HRC40~42に調質した材料へのBPN窒化の依頼が処理量を伸ばしております。

ステンレス鋼の耐食性が得られ、高度な鏡面にも対応するこうした鋼材を、NAK、DH2F、CENA1等と同じHRC40前後の母材硬さに引き上げるだけでも、条件よっては十分に使えるはずなのですが、さらに窒化を加えることで、総焼入れした金型に匹敵する強度を確保できるとして、徐々に実績を上げている熱処理仕様の一つであります。

ちなみにSUS420J2系鋼材への窒化で得られるスペックは、表面硬度でHv1200レベル(HRC70~)となります。

同鋼材の総焼入れする金型の全てに置き換わるものではありませんが、後焼入れ工程での変寸変形を避け、仕上げ精度を担保したいケースでは、『焼入れレス』で完結できる手段として、レベルの高い対策と考えております。

STAVAX、HPM38、S-STAR材といったプレハードン鋼をHRC40前後に再調質するのであれば、弊社にて高品質、低価格にて承ります。
ご質問等ありましたら是非お問い合せ下さい。

オーステナイト系ステンレス鋼への窒化処理

一般的に多く使われるSUS303、304、316などオーステナイト系ステンレス鋼への窒化では、未だに窒化処理で耐食性が落ちてしまうのでは?と心配されるお声をお聞きすることがあります。
BPN処理では、低温処理の特徴をいかして耐食性を維持、改善することが可能です。
特にステンレス製の機械部品では多くの実績があり、食品関連の業界では、今でも多くの量産部品に処理をしております。
耐摩耗、強度アップが簡単に行えるので、これは?という場所に是非ともお試し下さい。

※半導体製造装置のステンレスのパーツやネジ類
※清涼飲料メーカーの製造ラインのステンレス部品
※製罐業界の金型パーツ類
※バルブ関連、封止ピンの耐摩耗と耐食性

3%塩水試験、3%クエン酸テストなどクリアしております。